to Home!!

カタン


祐也さんは無言のまま、席から立ち上がった。




「えっ、もう寝るの?」




てかさっきの話は無視でおわるのか…



「うん、明日は忙しいからね」


そうなんだ…


「そっか。おやすみ」

「ん。おやすみ」



それから1人はつまんないから
私もちゃっちゃと片付けて
自分の部屋に戻った。




「はぁ…私、何か気に触ることでもしたかな…」



その独り言は虚しく消えていく。


絶対なんかしたよね、私。



布団の中で考えながら眠りについた。



──…





「祐也さん、おはよう!」


学校登校日の朝。

起きると祐也さんが食卓で新聞を読んでいた。


その風景がすごく綺麗な絵になってて、どこか懐かしく感じた。


思わず私は大きな声を出してしまったのです。




「うわっ、ビックリした。元気だな、朝っぱらからお前は」



そう言って席に座った私の頭をくしゃくしゃにした。

そうやって頭撫でてもらえると自然と顔がほころぶ。


「制服、似合ってる」





!!?



な、何で急に…


多分、今の私は顔が真っ赤だ。