to Home!!

そう思いながらケーキを口に運ぶ。



「んーっ!おいしいっ」


「ホントだ、おいしいね」



うっ…


そのキラキラした笑顔はある意味、強烈な攻撃だ。



「…ん」


自分でもこんなに見つめられて、頬が赤くなるのが分かった。



やっぱり、2人きりの時間が一番好きだなぁ。


ほわほわした気分の中で、考えていた。





「明後日から未裕も高校始まるなぁ。準備できてるの?」


それは…それなりに。




「あー…、うん」




曖昧な返事を聞いた祐也さんは少ししかめっ面になる。



「駄目だぞ、そんな適当じゃ。友達作りから大変なんだからな」


「分かってるって。でも私にはノンと榊がいるから大丈夫だよ」



もう2人も出来てるんだし。

心配なんかしなくても。




「うーん…それでも心配だな」


「あはは、祐也さん、私の保護者みたい」


でも心配してもらえるのが嬉しかったのは事実。


両親にはこんな心配されたこと少なかったからかな。



「あ、ちょっと心配されて嬉しい、とか?」


祐也さんがニヤリと笑って、私の顔を覗き込んだ。



そんな顔に出てた!?



「…そりゃ…少しは」


「…」




え?


…何で黙るの?