to Home!!

「いや、いい意味で変だから笑ってただけだって」


「なんかうれしくねーな」



「いい意味なんだから喜んでよ!」



「でも変なんだろ?知ってるよ。俺は自分の好きな事になると、それしかみえなくなる奴なんで」




そんな拗ねたように言われてもなぁ…




「ゆ、祐也さん…本当に」


「ふっ…」




困っている私を目の前に、祐也さんはもう堪えきれないといった感じで笑い出した。





「ま、またからかった!?」


「引っ掛かりやすいね、未裕」




いやいやいや!


祐也さんが演技上手いんだってば!




ほんと最強な人だ。







──…



「はい、あーん」



!!?




「いっ、いいから!祐也さんは恥ずかしくないの!?」



とあるケーキ屋さんで買ったケーキ。


「店内で食べる?」って聞かれたけど、なんとなく「家がいい」と答えてしまった私。




それで今はリビングでご飯の後のデザートを食べる最中。



「いや?全然」


何で…?

おかしい、おかしいよ、あなた。



普通、異性にこういう事するとドキドキとかするでしょ!?



「とっ、とにかく、自分で食べれるから!」


「えー?せっかく食べさせてあげようと思ったのに」



私はあなたのペットですか!?