「もふーっ!ふーやふん!!」
(もー!祐也さん!!)
「え?何?」
爆笑してちっとも聞いてくれない…
「……」
黙り込むタオルの塊に気づいた祐也さんは、バサッとタオルを取った。
「ごめんごめん。そんな拗ねないで?」
ムッ…
そうさせたの祐也さんだし。
しばらく拗ねておこうと思ったが、次の瞬間、聞き返したくなる言葉が飛んできた。
「ほんと可愛いな、お前は」
はい?
今、何て?
「…」
「あ、真っ赤になっちゃって。かーわいー」
「ちょ、からかわないでよ!!」
「あっはっは!」
祐也さん、大学でもこんな風に色んな女の子に言うのかな…
それとも私だけ?
…それはないか。
だってこんなに人懐っこい人なんだし。
一回でいいから、私の知らない祐也さんを見てみたいなぁ…。

