じっと未裕の顔を見つめて考えていると…、未裕の唇に目がいく。


「……」







この間触れたばかりなのに妙に随分前の出来事のように思えてくる。



…あの時の未裕の顔が忘れられない。


顔真っ赤っかでさ…。

やっぱ未裕は可愛いな…。



もう1回したい…なんて思うのは、昨日からずっとだ。



触れたくて触れたくて

どうしようもなくて。




物音たてずに顔を近づける。


「…ん」


一瞬ビビった。



…未裕の声が漏れたが、まだしっかり夢の中だ。


寝顔を見つめていると、自然と笑みが漏れる。




「俺ってほんと、ずるいよな…」



だって相手が寝ているのを良いことに、自分だけ好きな子に触れようとしてるんだから。



でもこの状況でストップが効くはずもなく…



俺はゆっくりと唇を重ねた。