けど、一時間たっても家のインターホンは鳴らない。
…まさか…迷子?
いやいや、ノンがそんなヘマするわけない。
しばらく待っていたが、さすがに心配になってきた。
私は探しに行くために公園の所まで行くことにした。
靴を履いて立ち上がったとき、
目の前が一瞬グニャっと曲がり、視界が暗くなった。
うわ…めまい…?
家にいようか迷ったが、ノンが気になる。
このまま放っておいて、ノンに何かあったら…!!
ケータイを確認しても、連絡は入っていない。
慌てて家を出た。
やっとの思いで公園に着いたとき、小さな子供とそのお母さんがいた。
横にはノンがいる。
「ほんとにすみませんでした」
「いえいえ。私もこの子の気持ち、分かりますから…」
「おねーちゃん、ありがとう!ばいばーい!」
「ばいばい!!」
会話を聞くかぎり、家出をしていた男の子を慰めていたらしい。
よかった…
安心して駆け寄ろうとした瞬間…
「あ!ミヒ…」
あ、れ?
急に体が宙に浮いたよう感覚になり、私はその場で意識を失った。
「ミヒロっ!?」

