to Home!!

それから重い体を引きずり、家中を探し回った。


もうこの家に来て4か月は経っている。


それなのにまだ知らない事があるんだと、気分も下がってきた。



このまま居ても、下がっていく一方だな…。


諦めて部屋に入った。


暇になった私はノンにメールをすることにした。




『ヒマー( 」´0`)」』

するとすぐに返信がくる。


『あたしも(^o^)/電話していい?』


『いいよー(^^)d』


それから長々と話した。



《はぁー…、もうすぐ夏休みかぁ》


「…そういえばそーだね」


実は終業式まであと4日だったりする。


《早いなぁ。でもこの一学期は波瀾万丈だったよね…》


「…へぇー、そんな大変だったんだ?」

《ちがうわよ、あんたのこと!》


ああ、私?


「…確かに…」



好きな人と暮らしてるからか、大きく思える事件が多発する。

榊にも告白されたし。

華の青春時代が片っ端から彩られてく感じかする。



まぁ、苦しんでばかりだけど…。

そのぶん、小さな幸せは何十倍にも膨れ上がる。



《ねぇ…さっきからきになってたんだけど…》


急に深刻そうに言うノン。

「…な、なに?」


《ミヒロ、風邪?熱あるでしょ!!》


えっ、なんでわかんの!?


《鼻声だし、返事はワンテンポ遅いし…安静にしとかなきゃいけないから、だから暇でメールしてきたんでしょ?》


な、何でもお見通しだ…この人には…。


「…はい。実は…」


《待ってて?お見舞い行く!てか、行かして!!》


ええぇえぇぇっ!!??!

「まっ、待って待って!それは…」


《何で?祐也さんは今大学でしょ?直ぐ来て、帰るから!!》


…ま、ノンなら祐也さんも怒らないよね…。


「…うん、わかった。ありがとう…待ってる」


《うん!》


住所を教えると、よく遊んでた公園の近くだから、大丈夫!


と、そう言っていたから安心して家にいた。