to Home!!

それから10分後くらいして、次のクラスメートが来てくれた。




「はい、交代しまーす!」

「ふん…」


明るい子とは対象に一人だけ不機嫌そうに来たやつ…

そう、小田切純だ。



「ちっ…行くぞ」


そいつと目を合わすなり、榊は舌打ちをしながら私の腕を引いた。



…ほんと、この2人の仲って……何?




てか!

何さりげなく私の腕をつかんでんの!!




「ノンは?」


「あー、私ちょっと休憩する。先にいろいろ見ておいでよ」

そうノンは言った。



「えー…」

残りの榊を横目に思わず漏れた本音。


「えー…ってなんだよ」

すかさず突っ込む榊が面白くて、まぁいいかと思った。



「まぁ、いーや。行こ」

「まぁ、ってのは何?」

「気にしない気にしない!」

「気になるっての…」


首の後ろに手をおいて少し下を向く榊を、私は引っ張っていった。



が、2人で歩いていると…


「あ、ほら!あそこ!あの焼きそばを焼いてたコンビ!」


「あー、見た見た。面白いよな、言い合いが。」

「仲いいんだろーなー」



回りからヒソヒソと言われているみたい。


気にならないと言えば嘘になるけど、そこまで気にはならなかった。



隣の榊は始終気になって仕方ないようでしたけど…。