「ぁ…うん、そっか!一応で聞いてみただけだし!ごめんごめん」
笑って誤魔化してみたものの、何故か自分が惨めに思えてきた。
フラれた時の感覚みたいだ。
あ…涙でそう…。
少し涙で目頭が熱くなったから、慌ててあくびをするマネをした。
「未裕、眠い?ご飯食べれる?」
「うん、食べる。食べてから寝る」
「よし。なら早く作らないとなー」
何故か急に携帯を見てからルンルンでキッチンに向かう祐也さん。
なんであんなに機嫌がいいんだろか?
そんなことを思いながら、その時を過ごした。
─…
その後、私はご飯も食べて風呂にも入って、あとは寝るだけだったから、ベッドに入ってケータイをいじっていた。
「やっぱ無理だったー…と」
1人呟きながら、ノン宛のメールを作成する。
送信してしばらくしない内に返ってきた。
「はやっ…。」
『そっかー。まぁ学祭は友達だけでも充分盛り上がるから(^-^)/焼きそば作り頑張ろーね』
ん…?
焼きそば作る…?
「えっ!?」
思わず声が出た。
まさか、作んなきゃいけないの!?
そんなの無理!無理無理!!
『それって私も?(汗)』
『うん、もちろん。3人で鉄板やんなきゃいけなくて、私がやるって言ったら、榊が俺とこいつも!って言ってミヒロ指名してたよ』
…ちょっと…
『なんでノン止めてくれなかったの!?』
『ミヒロは聞いてて榊に了解したうえで言ってるのかと思って』
私きっと祐也さんを誘うことで頭いっぱいだったから、話聞いてなかったんだ!

