to Home!!

まんま返されたし…



と、少し不機嫌になりつつも放課後にはドキドキしながら家に帰った。



祐也さん、今日は早く帰ってこないかなー…



家に着いてからは、玄関のドアが開くのを楽しみにしながら帰りを待った。




「……ただいまー…」



…あれ?


なんか弱々しい声…


「おかえり。祐也さん、疲れてんの?」


「え?…うん、ちょっとね」


…あれ?

心なしか不機嫌?




これじゃあ「文化祭来れない?」なんて聞けない!!



タイミング悪いなぁ…。



「なーに?んなブスッとして」


クスクス笑いながら聞いてくる祐也さん。



そのせいで思わずポッと頬が熱くなった。



い、今なら聞けるかも!



「あ、あの…」


「何?」


もう一度祐也さんの顔を確かめる。



うん、にこにこしてる。

これなら…!!




「もうすぐ学祭があって…祐也さん、来ないかなぁ…と……思って!!」



うわー!


恥ずかしい!


言うだけなのにやけに恥ずかしい!!




「…あー……何日?」


…!!


もしかして、来てくれる!?




「16日!!」

「16…」



呟きながらケータイを見る祐也さん。



浮き足立った私だったが、その喜びも一言で一瞬に砕け散った。



「ごめんな、その日大事な用事あるんだ」



……やっぱそう簡単には上手くいかないよなぁ。