さ、ここからが地獄…
おそるおそる家の窓に近づいた。
カーテン閉まってて、何にも見えないや…。
どうしよ、入るに入れない…
祐也さん
まだ直子さんと一緒にいる?
もしかしたら思いが通じ合っちゃって…
とか、そうだったりする?
聞きたいことがたくさんある。
なんか、疲れた…
思い込みすぎのせいもあるかもしれない。
足がしんどいから、少しだけと思い、その場に座り込んだ。
やっぱりどこかに行った方が…。
思い直し、ふらりと立ち上がった瞬間…
ガチャ
「待てって!俺は…っ!!」
「祐也…」
ドクン
玄関が開いて、祐也さんと直子さんが出てきた。
ドクン、ドクン
「俺なら…お前のことこんなっ…」
ドクン
苦しそうな祐也さんの声が聞こえる。
「…っ…」
直子さんが祐也さんに向き直った。
ドクン
ドクン
「…っ!!」
耐えきれない
ごめん、祐也さん…
私は涙をこぼさないように、堪えながら2人の間に飛び出した。
時間が止まったみたいだった。

