「ねぇ~千夏ぅ。」

名前も知らない
香水臭い
厚化粧の女がすり寄ってきた。


正直
こんな奴大嫌いだ。


だから
返事はしない。

それに
余計な返事なんかしなくても
勝手にあっちが
喋るから。





「今晩さ、空いてる?
もしよかったらぁ…
しない?
最近彼氏と別れてぇ~…
ヤってないんだぁ。
だから…ねぇ。
いいでしょぉ?」





面倒くさい。
とてつもなく。