「んまっ!」
なんじゃこりゃ!
めちゃくちゃうまい!
「なー?
ここ、俺のお気に入り。」
そう言いながら、哲先輩はカレーパンを頬張る。
こんなとこにパン屋なんてあったんだ。
帰り道の途中、細い道があって。
哲先輩の後に奥へ進んでいくと、昔ながらってかんじの、古ーいパン屋があった。
大好きなメロンパンは、今まで食べてたのと比べ物になんないくらいで。
あったかくって。
サクッとして。
中はふわっふわで。
あまーい香りでいっぱいになる。
お店は小さくて、パンの種類も多くはないし、シンプルなパンばっかだけど。
おばあちゃんちを思い出して、なんか懐かしかった。
「んまーい。」
「うめぇなー。」
ガードレールに寄りかかって、メロンパンを食べる。
・・・これ、10個はいけるな。
哲先輩がこっちを見て、いきなり吹き出した。
「!?・・・なんすか?」
「うははっ、おま、口に詰め込みすぎだわ!」
「いーじゃないっすか!
うまいんだから!」
膨れてにらめば、くしゃっと笑う。
「あー、もうムリ!」
「なっ!なにがですか!」
「好きだわ。」
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