赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−





「でも強くなったよなー。」


まるで答えをくれたような声に、顔を上げる。


「女バス。
春ちゃんが1年の時より点取れてるもんな。」


ニッと嬉しそうに笑った哲先輩に頷く。

確かに女バスの先輩方も、あたしたち2年も、シュートが決まる回数が増えた。

後輩たちも経験者ばっかりだから強い。




けど、


「決まる回数は増えたけど、パス回しとディフェンスがまだまだです。」



皆より練習が少ないあたしが言うのは図々しいけど。


男バスを見てると、シュートの他は明らかにレベルはまだまだなんだと思う。




哲先輩はそう断言したあたしを見て、目を大きくした。



「・・・春ちゃんは凄いな。」



へ?



「ちゃんと分析できるのは、よく見てるってこと。
よく見るためには、余裕が必要だからさ。

こうやって自主練始めてから、もう余裕ができてるってことだろ?
吸収力が凄いんだな、きっと。」






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