キレイに弾むボール。
低く、速く、弾むから。
奪えなくて。
・・・やっぱり、レベルが違う。
男子の練習を見てて、ずっと思ってた。
パスの正確さ、速さ、テクニック。
全てにおいて、あたしたち女子は敵わない。
いつも、感じさせられる。
あたしのディフェンスを軽く交わして走り抜ける。
・・・くそ、速い。
追いつくのもキツくて。
軽々と。
ーーーーーーパスッ
決められてしまった。
「はい、5点。」
息切れすらしていないその姿に、悔しさを覚える。
5点マッチと決めたのはあたしだ。
でも、1点も取れない自分に苛立ってる。
手加減してないのは、わかる。
だから、5点取られて当たり前。
だけど。
息切れくらいはさせたかった。
それほど、あたしは攻めることができてない。
悔しい。
目に溜まるのを、汗を拭くようにこすった。
「1点決められたら、俺は副キャプテン降りなきゃね。」
見ると、いたずらっ子な笑顔。
「あいつらのレベルに追い付いてなきゃいけないから。」
哲先輩の口からそんな言葉を出させるなんて。
あのチームは、それだけの強さなんだ。
あたしは、ここまでいけないんだろうか。
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