低く小さく呟いたその声で、体育館は静まる。 後ろ姿だったから、どんな顔してるのかわからなかったけど。 ファンクラブの子達の表情が凍りついてる。 「誰かを好きになることは自由。 だけど、悪口は言っても誰もいい思いしないだろ。 止めよう。な?」 いつもより優しい口調。 でも、たぶん怒ってる。 怒ってるのを必死に隠して、皆の気持ちを抑えるんだ。 翔ちゃんの凄いところの一つ。 『ごめんなさい』と、素直に謝るファンの子達に対して、 あたしも、バスケ部皆、優しく首を振った。 .