赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−




ーーーーーー朝。


いつもより1時間も早く起きて。
眠たい目を擦りながらチャリを漕ぐ。



勉強だって大切だけど、あたしにはバスケの方が大切。

だってほら、こうやって体育館から聞こえてくるボールの音で・・・・・・




「目が覚める・・・って、え?」




ガコンッと鈍い音がしたと思ったら、ボールの跳ねる音が響いた。


「あ゛ー、くそっ!」



ボールを床に叩きつけている姿は、少し私と重なって見えた。




「え、キョロ介?」



シューズを履きながら近づくと、ボールを抱えたキョロ介が勢いよく振り向いた。


ぷっ。ホントに私みたい。



「えっ、どうしたの。」

「見りゃわかるっしょ。
あたしもバスケしに来たんだよ。」


ボールを手に取ってドリブルさせると、キョロ介に向かって走り出し、



「うわっ。」


ぶつかる前に、高く跳んだ。




パシューーー・・・


ボールはネットをくぐって床へと落ちる。


バウンドするボールをすくいとり、あたしは満足した。




「うん。今日はシュートできるな。」




「・・・・・・え?」