赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−




それからあたしは、ゴールが入らない日にはパスにまわったり、ディフェンスにつくことに専念して自分なりに頑張ってみた。

そしたら、皆が褒めてくれて。

私にパスを回してくれる回数が増えた気がした。









哲先輩のおかげで、答えを見つけられた気がする。





だからあたしは、
マネージャーの仕事であるタオル配りの時に、言ってみることにしたんだ。











ピピー・・・!



「「ありがとうございました。」」


女バスよりも遅くまでの練習を終え、休憩をしに来る男子部員たち。


あたしは哲先輩に、タオルを渡しながら呟いた。




「先輩、ありがとうございました。」


哲先輩は、タオルを首にかけながら言う。


「ん? なんのこと?」



見上げるとそこには、悪戯な笑顔があって。

少しドキッとしながら、一緒に笑ったんだ。








その日からあたしは、放課後だけでなく、朝も練習しようと決めた。