赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−




いつもあたしはそう。

調子がよくないと、全く入らない。


しかも調子がいい日なんて、たまにしかなくて。




いつも悔しくなるんだ。







「そんな日もあるって。」

なんて、皆励ましてくれるけど。

余計にみじめな気持ちになっちゃったりもして。




今日は、こっそり練習しようかな。


なんて思ったから、わざとゆっくり支度して更衣室に残った。






静まり返る更衣室。

真っ暗な闇に包まれ始めた外を見て、シューズを履き直した。





・・・よし、誰もいないな。



熱気だけが残る空間に足を踏み入れ、籠からボールを出す。



神経をボールに集中させて。








シュッ・・・




ガコンッ・・・




またもや、ボールは床でバウンドした。



「あぁー! くそっ!!」


床に転がったボールを拾い上げ、再び地面にたたきつける。


なんでこんなに出来ないの?!

あたし頑張ってんのに!




いらいらが収まりきらず、ボールに八つ当たりをするあたし。





「あれ、はるちゃん?」