赤い糸はだあれ?−あたしと五人の王子様−






干した後は、ユニホームに着替えて女バスの練習。


「春香!」

吸い込まれるように手に収まったボール。



ドリブルしてゴールに近づき、跳んだ。




ーーー・・・ガコッ


鈍い音が響き、ボールは弾かれて下に落ちる。




「どんまい!」

さとちゃんが、肩を叩いて励ましてくれる。



でも、二度目のシュートも失敗した。




そのあとからは、ゴール前のパスは、あたしには来なくなる。





この瞬間が、一番キライ。




結局、ただ走っただけで終わってしまった。