―――ヒュウッ 二人の間を冷たい2月の風が吹き抜ける。 「あたしを殺そうとしたわけ」 「それ以外の何があるの?」 「開き直るなよ…あんた」 「だってここで取り繕ったって仕方ないでしょ」 ここは屋上。 あたしがさっき飛び降りた場所。 急いで戻ってきたらまだ奴がいたから こんな格好いい場面になった。