「優希ちゃん?」
今、『優希ちゃん』って言った?
振り返って見ると、、
「あっ、やっぱり優希ちゃん。すごい久しぶり~!」
だ、誰だっけ?
・・・あっ!ってあれ?確か小学校のクラスメイトだったような・・・
でも~名前が出てこない。
「あっ、急にゴメンネ。私、小学校で一緒だった、石田 捺(なつ)。  覚えてないかな?」
あっ、捺ちゃん。・・・なっちゃん!
・・。って、アタシ、オバサンくさっ。
ホント、大丈夫アタシ?

「超久しぶり。あっ、これから仲良くしてね。それと、これから捺って呼び捨てで呼んで?」
「あ、アタシも優希乃でいいよ。」
なっちゃん、・・・じゃなくて捺。
すごく親しみやすくって、なんだか上手くいきそう。
高校生活、さらに楽しみになってきた。

「なーつちん♪」
二人でお喋りしながら歩いてると、後ろから捺を呼ぶ声が聞こえた。
「愛斗ぉ。」
捺の華やかなスマイルがさらに華やかになった。
「おはよっ♪」
捺の彼氏さんかな?
捺、美人だからモテるんだろうな・・・。
「捺の友達?」
「この子、私の小学校の時の友達、優希乃。」
すると、捺の彼氏が驚いた様な顔をした。
ん?
「紹介遅れたけど、コイツは、私の彼氏の、西村 愛斗。」
西村 愛斗・・・どっかで聞いたことあるような・・・。
あっ! に、西村クン!?
も、もしかして、中1の時同じクラスだった西村クン!?
中2と中3でクラス違ったし、金髪になったからわかんなかった。
「「西村クン!」」
「「松浦!」」
その時、アタシと西村クンの声が重なった。
捺は、どーゆーこと?、って顔をしている。
「愛斗、優希乃と知り合い?ってか、浮気!?」
捺、こーゆー所,小学校から変わってないなぁ。。。
ってそこじゃないっ!
「は?浮気?お前が居るのにしねーよっ♪」
西村クン、すっごい捺を大切にしてるんだな。
アタシもこんな彼氏ほしぃな。
「じゃぁ、なんで優希乃の事知ってんの?」
「なっちゃん?松浦はね、中1んときのクラスメートなの。だから、もう妬かないの。いい?」
西村クンと捺、超仲良いんだ。
なんか羨ましい。
「妬いてなんかないもん。」
捺カワイイ。
超、顔真っ赤だし。

あーー、こういう ドラマチック な恋してみたーい。