*。゚.・人魚姫・.゚。*

 


俺は心優が泣き止むまで
腕の中に小さな身体を閉じ込め


その柔らかい髪を撫で続けた


一体どれくらい泣いたんだろう




「・・・・・・・お風呂入りたい」



心優がそう呟いたのは
辺りが白み夜が明け始めた頃だった


俺は風呂の湯を入れに行こうと
心優を腕の中から解放した




クンっと俺の服の袖を引っ張る心優



「1人にしないでよ・・・」



ウルウルとした上目遣いで俺を見る



ヤベッ・・─こんな状況じゃなきゃ
絶対押し倒してたな






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