心優が朝早く起きて
2時間も掛けて選んだ服は
無惨にも乱れて──・・・


念入りにセットした髪も
バラバラだ──・・・


目は泣き晴らしたみたいに赤いし・・・




「心優・・・?」



俺は優しくその名前を呟く



「翼ぅ・・・・・・・。」



ギュウっと俺に抱き付く心優



そんな心優に俺は何も言えず・・・



俺は心優を腕の中に閉じ込めた




俺は玄関でそのまま
抱き抱えている訳にもいかず

心優を家の中に入れた




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