心優と芹澤が上手くいけば
喜ばしいかぎりだ


それは“弟”としては・・だけど



でも・・・

───俺は駆け出した



俺は心優が心配で
やっぱりどーしようもなく好きで


走って玄関へ向かった



好きな女の心配をして何が悪いッ!!



玄関でかかとを踏みながら
スニーカーを履き



ドアノブに手を──






・・・ドアが勝手に開いた


ソコに居たのは

──────心優





「お前っ!!
こんな時間までどこ行って・・・」



心優の姿を見て
言い掛けた言葉をつい
飲み込んでしまった






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