見とれた


カーテンの隙間から
差し込んだ淡い月の光


柔らかな月光は心優の
髪の毛や肌を照らし出し

心優の肌が透き通るように
白く滑らかに写し出される


綺麗すぎ・・


心優の白い白い首筋に
一粒の紅い翳(かげ)り


芹澤に不本意に付けられた
紅い汚れ


俺が────

俺がそんな跡・・・消してやる



その姿を前にして
俺の理性の枷(かせ)が外れた







.