「確かに、試験管にヒビが入るような実験じゃなかったしね……」
「うん……。あたし、何かしたかな?」
真美には相談しておきたかった。
多分、心強い意見をくれるから。
「……山崎先生関連じゃない?唯華、山崎先生好きって公言してる上、仲良いし」
真美の勘は、確かに鋭かった。
あたしは毎日毎日、
『先生、好き!』
とか本人……いや、本人以外にも言っちゃってるし。
こっそり先生に想いを寄せている人からしたら、きっと快いことではない。
だから……もしかしたら――……
「班員の中に……先生を好きな人がいるかも……って、こと?」
「ま、そういうことかな!」
真美は面白そうに歯を見せて笑う。
ちょ!軽っ!
これ、軽くあたしの気持ち流されてますよ!
真美ちゃーん!!!
