秘密の授業〜あたしの青春〜




……――――テスト当日。


「緊張する……」


勉強はたくさんした。
わかっているところも何度も復習した。


100点……とれる!!


自己暗示を何度もかけた後、手帳の中に貼ってある付箋を見た。


……あたしなら、出来る。



――ガラガラッ!


「小テストだぞー!席につけー」


先生が教室に入ってきてその言葉を発した途端、教室はざわめく。


あ、みんな知らなかったんだ。

あたしは知ってたんだけど……。


みんなが知らないのにあたしは知っていた――……
そんなことが、少し嬉しい。


「抜き打ちだ!日頃、予習復習していたら簡単な問題ばかりだから、100点も夢じゃないぞー」


先生はチラッとあたしを見る。
ほんの一瞬。