「やっぱ先生、マジ好き!」
「はいはいー」
あたしたちは、そのまま保健室に向かって歩いていく。
先生を横目に少し恥ずかしいような……嬉しいような気持ちで歩いた。
保健室につくと、まるで恋愛漫画のようなシチュエーションだった。
……保健室の先生が……出張。
「げ、出張かよ……」
「先生と二人きりだ!!」
「バーカ」
けらけら笑うあたしをよそに、先生は棚にあった消毒液と絆創膏を取り出した。
と思ったら、ガーゼと包帯も。
「指、貸して」
「……ん」
あたしが切れている指を差し出すと、先生はあたしの指に巻いてあったハンカチをほどいた。
「あ!ハンカチー!」
