「え?良いよ別に」
「だって……こんな可愛いのに……」
こんな可愛いのに、あたしの血なんかつけちゃった。
もう絶対に使えない。
「気にするなよ。お前、いつもはそんなこと気にするような生徒じゃないのに……なんか今日、可愛い生徒だな」
あたしをからかうように先生は言う。
……ヤバい。
可愛いだって!!!
可愛いとか言われちゃった!
神様!
ありがとう!
今なら死んでも悔いないよ……!
「…………」
「なに赤くなってんだよー」
あはは、と優しく笑う先生に、また恋をした。
あたしは毎日先生に恋してる。
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