幸せのかたち



『・・・は??』


迷惑・・・??


『お前それ本気で言ってんの??』

『本気じゃなかったらわざわざこんなこと言わない。』



俺の中で何かがふつふつと燃えていた。


ガシッ

俺は乃愛の腕を掴んだ。



『俺がお前のこと迷惑なんて思ってるわけねぇだろっ!
俺はお前が大事なんだよっ!』

言ってからはっとした。


何言ってんだ・・・俺。

告白みてぇじゃんかよ・・・


顔が赤くなっていくのを感じた。



そんな俺の恥ずかしさをよそに
乃愛の本当の悲鳴がわかった。


『じゃあ・・・なんであたしのこと避けるの・・・??』


ゆっくり振り返った乃愛の瞳には涙がたくさん溜まっていた。