幸せのかたち




『そーいえば、乃愛から貰ったの?』

『・・いや。』

『え、そーなんだ。
なにやってんだか、あの子・・・。』


そう呟くと俺の肩に手を置いて

『・・・まあ、頑張れ!青年よ!!』

『余計なお世話だ!』


すんげー楽しそうな顔で言って歩き出した。



『あ!功!!』

美奈は急に振り返ってでかい声言った。

『嘉穂の分まで愛情入れといたからねー!!』

『てめーのなんかいらねーよ!』


ったく・・・。
相変わらずなんだからよ・・・。


つか、あいつは好きな奴いねーのかな・・・?

美奈の後ろ姿を見ながらそんなことを思っていた。






美奈はいたずらっこのような顔で呟く。

『"あたしの愛情"なんて誰も言って無いじゃん♪』

美奈は笑いを堪えて教室に向かった。


『乃愛、頑張れっ』