幸せのかたち




その日の昼休み。


階段の踊り場に乃愛と風椰がいた。


『いやー、ほんとよかった。乃愛、ありがとな。』

『あたし何もしてないよ!!
でも、じれったくて仕方なかったよ。
あたしと美奈は知ってたんだから、2人が両想いなこと。』

『え、まじで??』

『うん。早くくっつけ!ってかんじだったよ。
教えたくても教えられなくて、
あたしたちも結構我慢してたんだよ〜。』

『教えてくれてもよかたのに・・・。』

『だーめ!!幸せは自分たちで掴むものなの!!
それに、簡単に幸せになったらつまらないでしょ?
たくさん傷ついてたくさん悩んで掴む幸せだからこそ
最高の幸せなんだよ!!』

『・・・・だよなぁ。乃愛いいこと言った!!』

『でしょー??さっすがあたし♪』


・・・・・は?


俺の頭はこんがらがっていた。


まず、風椰が嘉穂のこと好きだったのもびっくりだし
嘉穂も風椰が好きで両想いだったってことも
しかも、美奈と乃愛はそれを知ってた・・・って。

知らなかったのは男達だけだったのか・・・。



って、そうじゃなくて!!



じゃあ、あの告白は・・・???