びっくりした。


でも、嫌じゃなかった。


廉にあたしがドキドキしてる!?


そんなわけないよ!!


そんなわけ....ない。


だって、あたしは廉がキライなんだよ??


廉だって、きっとあたしのことキライなんだ。


そっと自分の唇を指でなぞる。



『じゃあ、なんでキスなんかしたのよ...』



そればかりが頭のなかをぐるぐるまわっている。


"廉なんか好きじゃない"そう思う自分と反対にドキドキと高鳴る心の鼓動。



『なんで...』



なんでよ。


静まって、あたしの心。




.