けど、何分待っても真穂は出てこない。
運動着が小さかったのか??
それか、なんかあった??
心配になった俺はカーテンを開けてみることにした。
『おい、真穂、開けるぞ??』
―――――シャッ
真穂を見るとさっきと全然変わってない。
『真穂、どうした??』
「て、手が震えちゃって.....いうこと聞いてくれなくて.....ひもがほどけないの.....情けないよね」
真穂は首の後ろのひもをほどこうとしてるらしい。
けど、たしかに手が震えてうまくつかめてない。
これじゃあいつまでたっても取れないだろ。
『俺が取ってやるから』
「え??」
『目ぇ瞑ってて』
そう言うと真穂は静かに目を閉じた。
.
