「あたし、なんかした??廉が怒るようなこと、したかな??」 潤んだ瞳を俺に向けてる真穂。 ほんとは抱きしめたい。 ごめん、って言いたい。 けど、ダメなんだ。 真穂を守るにはそれしかないんだ。 そして俺は、真穂を突き放す言葉を言う。 その言葉を言っただけなのに、頭がガンガンと痛い。 俺は走って教室を出た。 あそこにこのままいたら、おかしくなってしまうから。 角を曲がったところでうずくまる俺。 『っはぁ.....最低だな、俺』 ほんと最低だ。 .