そういえばそうだ。 小さいころからそう。 「お前、隙がありすぎなんだよ。だから、ケガとかしょっちゅうすんだぞ」 『うっ。』 「その度に俺の出番なんだよな」 『...ごめんなさい』 「謝られるためにやってんじゃねぇんだけど??」 『あ、ありがとう』 「ホラ、お前ん家。」 気付いたらあたしの家に着いていた。 あたしを背中から下ろす廉。 地面の感触がなんだか懐かしい。 『ありがと』 廉を見上げる。 .