シーンとなる保健室。
と、反対に高鳴る心臓。
どうしよう。
その時、廉がベッドの脇にスッとしゃがんだ。
「乗れよ」
『え!?あ、あたし重いからいいよ!!』
「いいから。」
『うぅ』
廉にはいつもかなわない。
あたしはしぶしぶ廉の背中に乗った。
すたすたと歩きだす廉。
うわぁ〜。
廉の背中ってこんなに大きいんだ.....
そんなことを考えてたら、廉がいきなり声をかけてきた。
「なぁ...」
『んえっ!?』
ビックリして変な声出ちゃったよ!!
「俺がお前をおんぶしたの、これで何回目だかわかる??」
『え??』
「わかんねぇだろ??」
たしかに。
わかんないや。
「俺もわかんねぇ」
『え??』
「わかんねぇくらい何回もおんぶしてんだよ」
『うっ。ごめん』
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