~親友という名の絆~

私はベットから降りると机の上にあるバスケットボールの模様がついた布ボールを手にとり、軽く投げてはキャッチすることを数回する。

そして自分のベットから距離をとり、その上にある古くて小さいおもちゃのリングに向かって布ボールを投げる。

ボールはポスッと小さい音を立ててリングを通り抜ける。

ベットの上に落ちたボールを拾い上げまたリングに向かって投げる。

でも今度はリングに当たり違う方へ飛んでいく。


…まだまだ…だね…

心の中でそっと呟く。

直径約20㎝のリング
それより少し小さいだけのボール。

それがリングを通り抜けるのは二回か三回に一度。

バスケを始めたばかりの頃は今よりもできてた。

今は普通サイズなら得意になったけど、この小さいのは苦手になった。

もっと入れれるようになりたい。

よくそう思う。