~親友という名の絆~

ベットに横になったまま目を閉じるとうとうとしてきて寝てしまいそうになる。


コンコンッ


「薫、遥、居るか?」

部屋のドアがノックされそう声がした。

「はーい♪」と遥が返事をしてドアを開く。

「あれ、どうしたの?」

「綾姉が早いけどご飯だって。」

ぶっきらぼうな声。

翔かな?


翔は今年の4月に『丘』に入ってきた男の子。

同い年で私たちと同じクラス。


たしか、奈津や幸と仲良くなってたような…


「薫、ご飯だって。」

遥の声に私はむっくりと起き上がる。

「あ~い。」

ぼんやりとしたまま返事をする。