~親友という名の絆~

「薫、本当に気を付けなさいよ。あんたは焦り始めると止まらないんだから。去年だってそうだった。
それに明日は大事な試合。二人の進路も決まるかもしれないんだから。」

綾姉は私たちの肩にそっと手を置く。


明日の試合、二試合とも勝てたら園田高校の特待生枠がもらえる。

園田高校は私立だから行くには当然公立よりもお金がかかる。

けど特待生制度なら学費は免除してもらえる。

それに園田はバスケの名門でもある。

遠くにあってみんなと離れて寮生活になるけどね…

でもみんな私たちを応援してくれてるし夢に近付けるなら…