~親友という名の絆~

「今日は我慢しなさい。」

「綾ちゃんそんなにダメって言わなくても、ね。」

見かねた院長先生が目尻に皺を寄せながら言う。

「そうだよ、私たちもまだ練習したいって思ってるし二人と遊ぶくらいなら…」

「それにもうケガしないようにするからさ、ねっ。」

後に遥と私が続く。

下から二つの視線も綾姉に注がれる。


「分かったよ。あそんでらっしゃい。」

綾姉からOKがでた。

「やったー!」

「遥姉、薫姉行こ♪」

麻衣が私の手を引いていく。

「麻衣と柚は先に裏庭に行ってて。遥と私、着替えてから行くから。」

膝に手を当て目線を低くして合わせる。

「はーい♪」

麻衣はニッコリと笑うと、柚と走って行った。