~親友という名の絆~

「遊ぼぉ~。」

「ボール入れしよう。ボール入れ♪」

麻衣と柚は手に持ったビニールボールを突き出す。

ボール入れはシュートのこと。

私たちが裏庭にあるバスケットリングでシュート練習をしているところを見て、バスケに興味を持ってくれたらしく時々こうして来てくれる。


「今日ダメよ。明日は薫と遥の大事な試合があるんだから。怪我したら大変でしょ。」

んな大袈裟な…

「え~。」

「綾姉のケチ。」

「麻衣たち薫姉と遥姉にケガさせるようなコトしないもん。ね~。」

「ね~。」

二人は綾姉にブーイングして顔を見合わせる。