~親友という名の絆~

「その為にも今日は無理せずしっかり休んどきなよ。
特に薫はね。」

綾姉の視線が突き刺さる。


去年の敗因は私の怪我。

意気込んで練習し過ぎて前日に脚をひねり、当日の試合中に同じ足を挫いてしまったのだ。

そのせいでリードしていたのに追い越されて負けてしまったのだ。



今年はそうならないよう根を詰めて練習しないようにしなければ。



「‥はーい…」

「はーい♪」

対照的な返事をする私と遥。


綾姉、視線キツいよ…