~親友という名の絆~

息を整え、相手チームの遥へと目を向ける。

すると彼女も、こちらに目を向け、にっこりと微笑んだ。

「感覚戻ったみたいだね。」

「うん。何とか…ね。

まだ不安だけど、明日までには何とかなりそう。」

「そぅ、でもあんまし無理しちゃダメだよ。」

「分かってる。」

私も遥に笑い返す。

「じゃあもう1ゲーム。メンバー変えてやるよ。」

体育館の中に響き渡るように大きな声で他のみんなに伝える。



ショートゲームが始まった。



これなら明日は大丈夫そう。



そう思うことが出来た。