「あの…」 数分して村長が部屋を出ていこうとした時、涼が声をかけた。 「このコト…翔には伝わらないようにして下さい」 「何故?」 振り返って問い返す。 「それは…その……」 彼女が口ごもると、村長は目を細め 「分かった、そうしよう」 とだけ残し、そのまま部屋を後にした。