~親友という名の絆~

「…聴いたよ。転校するんだってな。」


遠くを見ながら翔は言った。


「あぁ…うん…。辛くてつい飛び出して来ちゃった…
先生、怒ってた?」


「いや、心配してた。
ったく…何で俺が……遥か薫が来れば…」


「遥と薫はバスケの試合で忙しいからね。
それに、私たち良く翔連れて消えてたから、居場所知ってるって思ったんだよ。」


「ったく…面倒な…」


相変わらずのたいぎがりやだな


「ソロソロ学校にもどらねぇか?」



しばらくして翔は学校の方を指差した。


見てみると、みんなが帰りの支度をしてるのがかすかに見える。


「行くぞ。
次いつあいつ等と会えるか分かんねぇんだから。」


先に降りた翔が呼んでる。


「うん。」


さっきよりなんだか楽になったみたい。



「早くしろ。」


「ハイハイ。よっ…」


ストンッ


私はそのまま飛び降りた。


結構高さあるけどいつもやってるから馴れた。


「良くやるよ…」


「さっ、行くよ♪」


いつの間にか完全復活していた。