「幸!早く来るんだったら言ってくれれば良かったのに。」


息を切らしながら奈津が来た。


「…ごめん…」


「まっいいけど♪
って、どうしたの?潤目になってる。」


「えっ、マジ?ウソ!?」


「ウソ☆」


奈津はニカッと笑って前の席に座った。


気になって私は鞄からこっそり鏡を出して見たけど、潤目にはなっていない。


暗かった私をからかってみたらしい。



そして何時ものようにお喋りして過ごした。