チリン 微かな…小さな音が聞こえた あの懐かしい鈴の音 いつの間にか消えてしまった鈴の音 薫…? 振り返ってみるけど誰もいない いるはず…無いよね…… チリン 前を向いて歩き出すとまた聞こえた。 「ー!」 足音と共に聞き慣れた声がする 「遥!!」 後ろから回された腕 「薫…?」 私は尋ねる 肩に埋められた頭が縦に動く 涙が溢れた