気が付くと岬を照らしていた光は消えて、辺りは薄暗くなっていた。 帰らなきゃ…… 私はそれから『丘』に帰った。 『丘』に帰ると院長先生が迎えてくれた。 「あら、お帰りなさい。遥ちゃん。 …どうしたの?」 院長先生は私の顔をみて尋ねた。 「先生…薫が…」 そう言って私は倒れてしまった。